中学生の英語学習
近年、英語ブームはますます加熱しています。幼児の英語教育もあたり前のようになっていますし、小学校から英語に取り組まないともう遅いと言う方もいます。
ただ、中学生あたりまでは、本人よりも親のほうが英語教育に熱心です。ただ、実際に英語の学習を始めるにあたっては、将来子供がどのような道に進むのかなども、視野に入れておいた方が良いかもしれません。
英語学習を本格的に始めるのは、中学校に入ってからでも全然遅くないと思います。言語の習得という観点から言えば、基本となる日本語を小学校でしっかりと勉強し、英語はその日本語をベースが出来ているという前提のもとに、中学校に入ってから学びます。
ただ、中学校に入って勉強し始めたら、英語だけでなくそれ以外の教科もしっかり勉強しなければなりません。現在の中学校の教科書は、かつての中学教科書に比べると内容が簡単で量的にも少なく、また英会話部分がかなり大きな割合を占めています。従って、中学校で勉強する英語そのものは、それほど難しくはないと思います。
中学校での英語の勉強は、何よりも基礎作りを優先して行わなければなりません。これから長い期間にわたって英語を勉強していくことになるので、この基礎作りができないと、その後何年も英語の勉強に苦労することになります。
発音、単語、文法という英語の土台がしっかりしないと英語力の向上は望めませんし、また、やらなくてよい無駄な努力をすることになりかねません。さらには、中学時代に英語の効果的な勉強の仕方を身に付けておかないと、英語が苦手な科目になってしまう可能性もあります。
しかし、英語の基礎作りは意外と難しいものです。英語学習の内容が初めは簡単なため、勉強のやり方を考えずに、１、２年を過ごしてしまったり、中学校の英語の先生が発音を含む英語の基礎を十分に教えることができなかったりすることが、かなりあるようです。
また、英語に関しては、将来の進学や学校卒業後のキャリアプランを念頭に入れた長期的な展望を持つことも大切です。将来のキャリアとして、医師や弁護士、公認会計士などの高度な専門分野のプロフェッショナルになることや、海外への留学を含めて国際的なキャリアを考えている場合には、中学生のころから英語力の養成には特に力を入れておく必要があります。
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